こんにちは。しんぴこです。
今回はタイトルの通り、メンクリの先生に「それはね、奇跡だよ」と言われた話をしたいと思います。
別に面白いオチはないのであしからず。
メンクリを受診した経緯
闘病中の方ってどれくらいの人がメンクリの予約を自分でしましたか?
できました?
私はしてません。
私の場合は、自分の状態(真っ暗な部屋でずっと寝たきりで水しか摂取しない状態)を心配した母がメンクリに電話をして行くことが決まりました。
その時の自分にはメンクリなんていう発想がそもそもありませんでした。
とにかく「終わりだ」「消えたい」なんて、一人暗い部屋でこっそり泣いてるだけでしたので。
母が電話した時、メンクリから「ご本人の同意はありますか?」と聞かれました。
本人の同意なく電話する家族もけっこういるのでしょうね。
私の場合は、自分の「異常事態」を強く感じていたので、とある理由から抵抗感があったのですが、同意は示していました。
もう自分では今の自分は手に負えないと(中二病)。
その日の電話で2週間後に病院へ行くことが決定。
それまで地獄の日々を過ごしました。
メンタルの変化
病院へ行くことが決まってからずっとメンタルが落ち続けてたかというと、そういうわけではありませんでした。
最底辺を這いずり回っていたというわけでもないです。
相変わらず「消えたい」という感情が多くの時間を支配していましたが、持ち前のポジティブさで「いや大丈夫、なんとかなる」と精神世界でうつとバトルしてました。
その結果、相変わらず寝たきりでしたが部屋を出たり、水の他にもごはんを一口食べたりなどができるようになっていました。
さすがに摂取カロリーが少なすぎて2週間で8キロほど痩せましたが、初診を迎える日にはどん底から這い出ていました。
少しメンタルが少し上向いているのを実感していました。
推測ですが、「この自分で処理できない異常な状態が病院に行くことでなんとかなる」という風に考えられたことにあると思います。
初診の日
親の運転する車の助手席に座って病院へと向かいました。
病院に着くと奥の待合室に案内され、問診票を渡されました。
A4の紙が2枚くらいだったと思います。
基本的には「死にたいとか思った?」みたいな質問に対して見栄を張る傾向の強い自分も、この時ばかりは正直な気持ちを記入しました。
また「薬物やってる?」という質問を見て、やはり精神科にはそういう人も少なくないのかな、なんて思ったりもしました。
余談ですが、待合室で記入をしている間、他にも患者さんがそれなりの人数いて「この人たちも自分と同じような苦しみを?」と思うと、孤独感が薄れるのを感じた記憶があります。
続いてはウンセラーさんによるヒアリングがありました。
どんな細かいことでも問診票の空きスペースに記入してくれるので、人に言うのに抵抗があることも素直に言うことができました。
カウンセラーさんのヒアリング力すごいですね。
また余談ですがYOASOBIのりらさんに似てるカウンセラーさんでした。
そして次に先生による診察。
とても感じのいい先生で、何かと少しでも笑わせようとしてきました。
で。
しばらく話してから先生は「ずばり言うと、うつ病です」と言いました。
結構、聞き手に配慮してる気配がありました。
うつ病と言われて受け入れがたかったり、ショックを受ける患者さんも多いのでしょか。
みなさんはどうでしたか。
よかったらコメントくれたら嬉しいです。
自分の場合は、「この理解不能な異常に病名があって、病院があって、治療法がある」という事実に安堵したのを覚えています。
そして、ようやくタイトルにたどり着きます。
この診察のとき、自分のメンタルがちょっと回復傾向にあるということを伝えたところ
「それはね、奇跡だよ。普通そんなことないから」
と言われました。
診察も薬もなく、うつ病のどん底から這い出る人間は少ないようです。
とまあ、そんな事を言われたので、もしかしたら早く治る(寛解する)んじゃないかと思うわけですが、気付けば現時点ですでに治療開始3年目。
薬の効きなどもいい方だと思うのですが。
そううまくはいかないものですね。
詳しくはまた別の記事で書きますが、この初診の数年前に精神科を一度受診しており、その時からうつ病だったのではないかという先生の推察がありました。
その時からこの病院を受診するまでの期間(貯金を食いつぶしながら個人で仕事をしていた期間)が何か影響してるのでしょうか。
まとめ
というわけで精神科医から「奇跡だよ」と言われるほどの自浄作用を持っている私でも、治らないものは治らないです。
いまは薬でブログを書けるくらいにはなってますが、薬を減らせば如実に影響は出ます。
ちょっとしたストレスがかかるとめちゃくちゃダメージを受けます。
ちょっとしたことが心配で視野狭窄に陥ります。
ただ自分とは反面に、知人なんかは3か月で普通に職場復帰できるくらいまで回復している人もいました。
なので闘病開始したばかりの人も、闘病中の人も、「長期間闘病が続くの……?」と悲観する必要はないかと思います。
ただ、長期間になるかもしれないという心づもりもした方がいいんじゃないかな、と私は思います。
初診のとき先生は「3か月で良くなる。6か月で復活できるよ」と言っていました。
もちろん、断言する理由もなんとなく理解できますが、その断言に期待と焦りがあったのも事実かと思います。
ほんと、個人差が強い病気なんだなあと、改めて思いました。
まあ、というわけでどんな人でも悲観しすぎず、期待しすぎず、ほどほどに気楽に闘病するようにしていきましょう。
自分も焦らずをモットーに闘病していきますので。
ではまた!
追記
なんかこのまま終わるのは寂しいので、どん底期に読んでメンタルを安定させてた漫画を紹介します。
(2025/04/17 05:42:10時点 Amazon調べ-詳細)
これを読んで自分の状態を客観視できるようになり、またいろいろな精神疾患で苦しんでいる人がいるのを知り、「苦しいのは自分だけじゃない」と孤独感を紛らわせることができました。
とても勉強になるので、よかったらチェックしてみていただけたらと思います。